今日も物質

必死で存在しています。

『徒花ネクロマンシー』の歌詞で泣くオタク

はじめまして。

自分のことを美少女Vtuberだと思い込んでいる水槽の脳だと思い込んでいる成人男性系Vtuberの久遠ありあです。

 

 

ゾンビランドサガ』というアニメがあります。

2018年の秋アニメで放送された、私の大のお気に入りなアニメです。

 

はてなブログやめてnoteに移行しますとかほざいて結局ほとんど記事を書かずに出戻りした私ですが、実はnoteの方でゾンビランドサガについての記事を書いたりしています。

note.mu

 

こちらの方も是非読んでやってください。

ゾンビランドサガという作品と、「主人公」という概念について考察をしています。

この作品の巧みなところは、生と死という二元論を展開し、それを破壊し、その一連の流れの中に「主人公とは」「アイドルとは」みたいなメタ創作論をさらりと流し込んでくるところです。少なくとも私はこのアニメを「メタアニメ」、「物語についての物語」だと認識しました。

いや、めちゃくちゃいい作品なんですよホントに。ぜひ観てください。観ろ。

 

 

 

で、ゾンビランドサガの好きなところをもう一つお話しましょう。

オープニングです。曲名を『徒花ネクロマンシー』といいます。

この曲、放送当初から「絶対に買おう」という決意を固めていた曲だったんですが、当時の私は極貧バイト生活でとにかくお金がなかったものですから、ついつい買うのが遅れてしまっていたんですよね。

 

でも、今買いました。さっき買いました。そして歌詞を眺めながら3回聞きました。

アニメバージョンに入っていた効果音や台詞が入っていないのは非常に残念ですが、それでも十分なインパクトをこの曲は秘めているのです。

 

もうね、大好きなんですよね。「人間賛歌」、「生と死の賛歌」ですよこの曲は。

曲調から伝わってくる熱量がとんでもないですし、歌詞に散りばめられたレトリックがかなり簡潔なのにもかかわらず非常に洗練されており、曲から少し遅れて歌詞を理解した瞬間の戦慄が、もう、泣く。

 

 

特にお気に入りの部分を一部紹介しましょう。

 

枯れても走ることを命と呼べ

サビなんですよね。莫大な熱量と共に命令形で叩きつけてくる、あまりにも簡単な「宣言」。

この一節を聞くためだけにAmazon musicにアクセスする価値がある。尊い詩です。

ちなみに、2番では対になるように「死」について宣言しています。

是非購入して聞いてみてください。

 

あと、『徒花ネクロマンシー』を初見の人でも一発で聞き分けられるであろう秀逸なレトリックが用いられているこの部分。

骨を切らせて 闇を断て

「肉を切らせて骨を断つ」からの「ずらし」と、「闇」という直喩が用いられているのが分かるかと思います。

サビから〆へと移行する部分の歌詞で、曲の雰囲気をガラリと変える重要な役割を担っている一節でもありますね。

非常に技巧的で、それでも一度聞いただけで意味を理解できる。『徒花ネクロマンシー』の中でも屈指の名句です。だいすき。

 

 

 

『徒花ネクロマンシー』、「最高」なんですよ。

 

私は「ながら作業」が苦手なので、何かをしながら曲を流しておくということをほとんどせず、必然的に「音楽」と向き合う時間を減らしてしまいがちなんですよね。

しかし、それでも、この曲はふと手を止めて聞いてみる価値がある。そう確信できる名曲です。

これから、作業を中断する度にこの曲と向かい合ってみることにします。そしてその度に泣く。いい曲なんだもの。