今日も物質

必死で存在しています。

Dead Cellsを評価する

ニンテンドーオンライン始まりましたね。ケチャップです。

 

本日の記事では、NintendoSwichほか色々なハードで絶賛発売中のゲーム、『Dead Cells』を評価していこうと思います。

 

ec.nintendo.com

 

さて、このDead Cellsがどんなゲームなのかを一言で表すと、「ローグライトなメトロイドヴァニア」です。

この手の用語について詳しくない人にとっては「は?」って感じですよね。

ちゃんとわかりやすく説明しますよ。

 

まず、ローグライトとは「ローグライク」というゲームジャンルから派生してできた言葉です。

その「ローグライク」というのがどういうものかというと、いわゆる「不思議のダンジョン」ゲームですね。

自動生成されるダンジョンを、経験と運を頼りに延々潜り続ける、時間泥棒なゲームジャンルです。

ローグライトは、「厳密にはローグライクゲームではないものの、ローグライク的な要素を取り込んだゲーム」群を指します。

 

そしてメトロイドヴァニアですが、こちらが指すのは「2D横スクロールアクションゲーム」です。

往年の傑作2Dアクションであるメトロイドとキャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラ)の名を組み合わせた造語ですね。

 

さて、用語説明を踏まえたうえで本題に戻りましょう。

Dead Cellsはローグライトなメトロイドヴァニアゲームです。

より詳しく言えば、「潜るたびにその姿を変えるダンジョンに挑み続ける、2Dアクションゲーム」となります。

本作の面白い点、評価すべき点を以下に語っていきましょう。

 

 

まず、本作の面白い点について書いていきます。

ぼくがゲームを評価するとき、まず最初に見るのが「音、光、数字」の三要素であることは、このブログを読んだことのあるみなさんならお分かりのことと思います。

「ゲームとは、操作に対する報酬を適切あるいは過剰に与えることによってプレイヤーを楽しませる娯楽である」というのが、ぼくの言うゲームの定義です。

そして、このDead Cellsというゲームは、とりわけ「音」に優れています。

 

まぁこの「音」というのは、ほか二つと比べて分かりやすいので、ぼくがゲームを褒めるときはほぼ「音」の話なんですが……

 

閑話休題。アクションゲームにおける「音」とは、例えばヒット音であったり、敵を倒した音であったり、敵の攻撃を防いだ音であったりするでしょう。

プレイヤーが適切な操作を行う度に、ゲーム側は「気持ちのいい音」でもって応える、といった具合ですね。

本作の音、効果音は、どれも小気味いい音ばかりです。

特に重要動作であるパリィが決まったときなどに、格別に気持ちがいい音を鳴らしてくれます。

ほんとに、パリィ音を聞くためだけにこのゲームやってるところありますよ。

 

 

Dead Cellsの評価すべき点、ゲームとしての工夫が見られる点についても書いておきましょう。

本作では、プレイする度に溜まっていく「セル」という通貨を用いてアイテムや追加機能をアンロックしていくのですが、ここに非常に面白い工夫が見られます。

本作はいわゆる「死にゲー」ですから、プレイヤーは何度も何度も死に、リスポーン地点から再びダンジョンへ潜る、という作業を繰り返すことになります。

このリスポーン地点に、「天井から吊り下げられた無数のガラス瓶」として、今までに解除してきたアイテムや追加機能が網羅されているのです。

ゲームを始めたばかりの頃は全て空のガラス瓶ですが、ある程度やりこむと、ガラス瓶がアイテムで満たされていきます。

全てのアイテムをアンロックした暁には、色とりどりのガラス瓶が画面を覆い尽くすことになるでしょう。想像するだに圧巻です。

 

このガラス瓶とアンロックの連動によって、プレイヤーはゲームを開始する度に「まだ見ぬアイテムがこんなに沢山ある」、あるいは「俺はこのゲームをこれだけやりこんだんだ」という感慨を抱くことになるはずです。

単に「実績達成率○○%」と画面に表示するよりも、明らかに分かりやすく、そして魅力的な工夫だと、ぼくは思います。

 

 

 

というわけで、Dead Cellsの評価でした。

「時間泥棒」と呼ばれるゲームをいくつか知っていますが、本作もまた指折りの時間泥棒です。

リトライの繰り返しで、気が付いたら半日経っていた、なんて経験も、たまにならいいものですよ。

ほんと、たまになら。