今日も物質

必死で存在しています。

賃貸マンションとアップルパイ

はじめまして。

自分のことを美少女Vtuberだと思い込んでいる水槽の脳だと思い込んでいる成人男性系Vtuberの久遠ありあです。

 

 

 

 

面接がいくつか近いということもあって、今日はスーツのクリーニングをしてもらってきました。

随分長い間スーツを着ない生活をしていたので、ヨレヨレの埃まみれになっちゃってましたからね。スーツが与える印象で損をしたくないので、まぁ必要経費として割り切りましょう。

 

 

クリーニングと言えば、私が子どものころ、祖父母と買い物なんかに行くと稀に祖父が喪服か何かを依頼しに寄っていたなぁという記憶がありますね(おばあちゃんっ子なので、祖父母と出かける機会は結構頻繁にありました)。

その時の私は当然クリーニング屋さんとは全く縁がない生活をしていましたから、ちょっとした非日常として憶えているのでしょう。

 

縁がないということは知識もないわけで、当時はクリーニングの相場なんかも全然知らず、なんとなく「高そう」というイメージがありました。

しかし、いざ利用してみると意外や意外、そんなに高くないんですね。

五千円とか一万円とかするものかと思ってましたが、少なくとも今のところの私の利用状況では二千円を上回ったことはありません。

初めてクリーニングを利用したのは今日ではなく、あるアルバイトの制服を返還した時だったんですが、その時は少なからず「へぇ、安いもんなんだな」と感じました。

「大人」のリアルがどんどん近づいてきている気がしますね。

 

 

 

クリーニング屋さんから帰って、マンションの駐輪場に自転車を停めた瞬間、ふとアップルパイの匂いがしました。

本当に一瞬感じただけなので、何かの勘違いかもしれません。そもそも、「これはアップルパイの匂いだな」と瞬時に判別できるほど、私はアップルパイに精通していません。食べたことも片手で数えるほどしかないはずです。

 

しかし、その一瞬の甘い匂いの第一印象は間違いなくアップルパイだったのです。

「こんな田舎の賃貸マンションで、一体誰がアップルパイなんて焼いているんだろう」と思ったのです。

 

考えてみれば不思議なことだらけですよ。

どうして一瞬で匂いが消えてしまったのか、どうして私は「アップルパイの匂いだ」と直感したのか、その匂いが果たしてアップルパイのものだったとして、どんな理由があってこんな辺境で焼いているのか……などなど。

 

最終的には、「なぜか長期間覚えているしょうもない夢」みたいな類の、脳のバグじみたものだと結論することにしました。

お腹が空いていたというのと、昨日買ったフルーツオレの香りとがめちゃくちゃに繋がって生み出された、幻のアップルパイだったのでしょう。きっと。

 

 

でも、このマンションの誰かがアップルパイを焼いていたのだとしたら、うまく焼けているといいですね。